平野有益客員教授による特別講義を開催しました
平成30年11月21日(水)、本学客員教授でありテレビ熊本で解説委員をしておられる平野有益先生をお招きし、特別講義を行っていただきました。
冒頭、文万博体育官网の米谷教授から講師の紹介があった後、平野先生から「城下町都市熊本に見る変化と未来」と題してお話をいただきました。
まず初めに、熊本城と城下町の基礎を築いた加藤清正や細川家の紹介があり、当時の熊本城周辺の町並みが現在はどうなっているかを写真や地図を使って示され、白川への架橋の推移や城郭と寺院との位置関係について説明されました。
次は、明治に入って軍都として発展した熊本の姿。西南戦争の戦禍による中心部の町並みの焼失から鉄道の敷設、九州で1番最初に電力会社ができたこと等を話されました。
大正に入って熊本市は1町10村と合併し、人口12万人程の九州第二の都市になります。この頃に市電の開通、上水道の開始、陸軍施設の郊外への大規模移転といった、大正期における3大事業があったこと、さらに、昭和以降、市街地が拡がる中、旧動物園が水前寺公園付近にできたことや、昭和35年の熊本国体の前後に色々な施設が整備され、熊本城の天守閣もこの時期に復元された事に話が及びました。
最後に、天守閣まで備わる城が残っている県庁所在地は九州では熊本だけであり、城下町都市熊本としての発展の経緯を理解した上で未来を構想していくことが大切だとの見解を述べられました。また、学生に対しては、「せっかく熊本にいるのだから、熊本の歴史を学び、その中から自分なりの役割を見つけて欲しい。」との言葉をいただき、大変充実した講義となりました。