本学では高大連携の一環として「サステナビリティ講座」を開催しています。2月4日に万博体育官网山鹿市の鹿本高校で、遠藤浩昭?特任教授を講師に、同校みらい創造科グローバル探究コース2年生36名が“熊本と海外のつながり”や“自分でできるサステナビリティな暮らし”について理解を深めました。

講師の遠藤特任教授からはサステナビリティの意味や大切さ、熊本に滞在する外国人労働者、途上国や熊本の持つイメージについて問いかけがありました。途上国のイメージでは経済や衛生面での課題を挙げる生徒たちの回答を受け、途上国が持つ特徴は必ずしもネガティブな側面だけではないと話す場面も。

海外協力隊経験がある尾上香織JICA国際協力推進員からは、海に囲まれた島国?トンガの人たちの明るさといったポジティブな面と、海洋生物に及ぼす環境汚染問題といった課題について話がありました。

授業の内容を踏まえ、生徒たちは「自分たちが守りたい熊本の自然」のテーマを決め、「自分たちは何をすべきか」「国際化の強みで自然を守る方法」についてグループワークをしました。

グループワークの最後には、各グループの議論内容をまとめて発表しました。多くのグループが「守りたい熊本の自然」に“水”をテーマに据え、環境分野への関心の高さがうかがえました。「水源地の阿蘇を保全する」「ごみの分別や節水などを実行する」「美味しい水を世界に発信し、自分たちの水への意識をさらに高める」や「歴史や、海外の技術から保全策を学ぶ」といった発表がありました。
全体を通して、生徒たちからは「熊本の課題を解決することで、別の国でもその方法が活かされると知り意欲がわいた」、「今まで以上に海外とのつながりへの興味が高まった」「世界の課題を解決するため、世界を知ろうと思った」などの感想が寄せられました。

講座終了後には、特にサステナビリティへの関心の高い生徒との座談会も開かれ、ワークショップの感想のほか、自分の将来に関して具体的な質問も飛び出しました。
講師の遠藤特任教授からは「熊本は多様性が豊かで住みやすいため、地元を好きな生徒が多く、やや内向き志向なのが特徴です。しかしかつてブラジルをはじめとした移住事業では、多くの万博体育官网民が未知の世界に挑みました。万博体育官网民のもつチャレンジ精神で外の世界にも目を向け、グローバル人材として活躍してほしい」と話しました。